最近、妊活(不妊)についてのご相談を多く受けるようになりました。妊活の第一歩は「タイミング法」です。基礎体温をつけ、排卵日を知り、排卵日前後に性交渉をもつことで妊娠の確率は上がります。このタイミング法が妊活の第一歩と言えます。
一般的には一年間、正常な夫婦生活をしても妊娠しない場合を不妊症と定義されていますが、半年間妊娠しない場合もその可能性を考えて、検査や治療をすすめていきます。
生理不順や無月経期間が長いなど排卵がうまくいっていない時はもちろん、子宮内膜症や子宮筋腫が原因で生理が酷い場合は不妊症の可能性が高まります。
不妊症の検査の前には、受精卵の着床を阻害するような子宮筋腫や子宮の変形がないか、おおきな卵巣嚢(のう)腫がないかなどを超音波検査で観察します。子宮頸がん検診も一年以内に受けていなければ実施します。
その後、実際に排卵しているかどうかを超音波検査で確認して、採血では甲状腺機能の異常がないか、糖尿病がないかなどを調べます。また、クラミジアが不妊症の原因となることもあるので、初回診察時に調べることもあります。検査は基本的には保険診療で行います。
子宮内膜症やクラミジア感染が確認されると、タイミング法の途中でも子宮卵管造影検査をする場合があります。この検査によって半年間ほどは妊娠しやすい状態が続きますので、そのままタイミング法を続ける場合もありますが、人工授精に進むこともあります。
検査や治療の際は、十分に医師と相談することをおすすめします。