職場や地域などで行われる生活習慣予防のための健康診断よりも、さらに詳しく検査をして、早期のうちに病気の前兆となる異常を発見しようとするのが人間ドックと呼ばれるものです。
健康診断の検査は約15項目程度です。検査した結果が後日送られてきて、その中で異常のある数値があれば、医師のコメントが書かれています。
一方、人間ドックでは全身を詳しく調べるため、検査項目は約50項目以上になります。また人間ドックの場合は、医師から直接、説明を受けることができます。あくまでも予防という観点から診察、検査範囲を広くし、今後の健康維持のための指導を受けるものです。そのため人間ドックの費用は医療保険の適用ではなく、原則的には自己負担です。しかし加入している健康保険組合により、ある一定の年齢では、補助してもらえることもあります。
他にも全身ドック、がんに特化したがんドック、脳ドック、心臓ドックなどのメニューを設定している病院もあります。
また女性に特化したレディースドックなども多くなってきています。検査メニューとしては、子宮頸がん検診、子宮・卵巣エコー、乳がん検診(エコー・MRI)、感染性検査、骨密度検査などです。
医師の中には、人間ドックは受けないという「医師の不養生」を地でいくドクターもいますが、やはり早期発見のためには重要だと思います。健康が一番です。
安心のため、またもしもの場合に備えて、ぜひ受けられることをお勧めします。