Q膣が乾燥しているのかヒリヒリして、性交痛が気になります。我慢しないといけないのでしょうか?

膣の乾燥も性交痛も、確かによく訴えられる更年期障害のひとつです。エストロゲンの分泌が少なくなり、膣粘膜も、うるおいが失われてきたうえに膣壁がこすられるため、痛みや炎症が起きやすく、出血することがあります。
治療はとにかく、時間をかけて、急がず、ゆっくり行為を行うこと、ついで、潤滑ゼリーをすすめています。市販もされていますので、お使いになってみてください。それでもよくならない場合、出血を伴う場合は微量エストロゲンの内服や膣上錠の連日、あるいは隔日投与がおすすめです。
とはいえ、更年期以降のご夫婦生活は、一筋縄では解決しません。ご自身の身体変化をきちんとお話しし、パートナーも正しく理解する必要があります。お互い寄り添うチャンスにしてみてはいかがでしょうか。

Q尿もれと残尿感もあり、なにしろトイレが近いんです。

尿もれは尿失禁といいますが、突然の失禁は大変お困りのことと思います。おそらく、尿もれを経験している女性は結構多くいらっしゃるのではないでしょうか。
原因としては、エストロゲンの減少によって、尿道近くの骨盤底筋の老化が進むためで、ちょっとした咳やくしゃみで起こることもあります。
尿失禁予防には腹筋が効果的です。腹筋はきつくてできないという方は、骨盤底筋を鍛えるようなストレッチをしてみるのもいいと思います。
なお、妊娠中や分娩直後の尿失禁は、しばらくするとほとんどが治ってくるので心配いりません。

 

【動画】尿もれ改善編①  【動画】尿漏れ改善編② 【動画】尿漏れ改善編③