低用量ピルについては漠然とした不安を持っている方が多いようです。これらの疑問について、詳しくお答えします!

太るのでは?

低用量ピルを服用しても、体重は増えないと する医学的報告はあるのですが実際に服用すると食欲が増進したり、むくんだりして、体重増加を訴える方はいらっしゃいます。これらの症状は、男性ホルモンの作用を有する薬効成分が 原因となっているようで す。むくみなどが続くようであれば、男性ホルモン作用を含まないピルも ありますので、ご相談ください。

副作用があるのでは?

女性ホルモンの製剤にはすべてなんらかの注意すべき点があります。特に基礎疾患がある方は、事前に医師に相談したほうがよいでしょう。また長期服用の場合は、乳がんのリスクがあると言われています。
ただ以前の(50年以上前までの)高用量のピルの場合は、強い副作用もありましたが、現在の低用量ピルは、ホルモン量が数十分の一と少ないため、副作用はほとんど気にしなくてよいと思います。

ホルモンの調整って、不自然では?

出産回数が減っている現代の女性は、昔の女性と比較して、生涯で400回ほど多くの月経を経験するといわれています。低用量ピルを飲むと卵巣の機能を温存できるほか、子宮体がんや卵巣がん、大腸がんなど悪性腫瘍の発生が少なくなり、骨粗鬆症の予防もできるなどの効用も知られています。