近年の月経事情について

初経の年齢を調べた報告をみると早い子で10歳、遅くても14歳、平均的には12歳ごろに始まるようです。世界的にみると、ゆっくりとですが低年齢化が進んでいるようです。そのため親御さんも上手く関わっていく必要があると思っています。
当院は開業して17年になりますが(患者さんの)一人目のお子さんが女の子だった場合「娘の月経がこないんです」と来院されることが増えてきました。目安として15歳になっても月経が始まらない場合は、受診をおすすめします。
受診されても今は、エコーの機械がとてもよくなっているので、必ず内診をすることもありません。また採血でわかることも多いので、気軽にお母さんと一緒に受診してほしいと思います。

初経が早い=閉経も早い?

近年、初経年齢は早くなっていますが、だからといって閉経の年齢がはやくなるということではありません。やはり個人差があります。平均的な日本人の閉経年齢でいうと50歳~51歳ですが、早い方では45歳くらい、遅い方でも55歳というのは昔から変わりません。

昔と今で違いがありますか?

月経の回数で比べると、現在の女性の方が多いです。理由ははっきりしていて、昔は子だくさんが多かったので(妊娠、出産、授乳の期間は月経が止まるため)例えば、明治時代の女性と比べると400回くらい多いといえます。
月経が多いということは、それだけトラブルも多いということで、月経に関して悩みを抱えている女性は、増えているといえます。