妊娠がわかった時に、いつ婦人科を受診すべきですか、悩みますね。そのタイミングについてお話しします。

妊活中で、基礎体温表をつけている場合

正常であれば基礎体温は月経から、排卵するまでの体温が低い時期(低温期)と排卵後の体温が高い時期(高温期)の2相に分かれ、体温が下がる=高温期が終わると月経が始まります。妊娠すると高温期が長くなり、連続12日間を超えも体温が下がらず、だいたい高温相が合計3週間を超えたら、妊娠した可能性が高く、市販の妊娠検査薬で、妊娠かどうか、調べましょう。

妊活中で、基礎体温表をつけていない場合

基礎体温表をつけていなくても、生理周期が28日周期の方は月経が7日間以上遅れたら、妊娠検査をしましょう。陰性なら、さらに1週間後に、もう一度、検査をしてください。生理不順でなくても、たまたま排卵が遅れて、予定生理の2週間後に妊娠が判明する場合があるからです。

なお、予定生理が2週間遅れて、妊娠検査をしても、陰性の場合は、その周期は生理不順が考えられます。病院を受診しましょう。

生理不順で、妊娠している可能性がある場合

この場合、妊娠を疑った日から、毎週、その曜日に、妊娠検査をすることをお勧めします。市販の妊娠検査薬は病院で実施している妊娠検査薬とほぼ同等の感度がありますので、受精卵が子宮内に着床して、だいたい3週目には妊娠検査が陽性となります。

なお、生理周期が安定している方でも、生理不順の方でも、生理そのものが極端に短い場合は(例えば1日、2日間で生理が終わってしまった)は妊娠の可能性を疑ってください。

避妊しているから、自分は妊娠していないと思っても、妊娠していることはよくあります。受精卵が子宮の中ではなくて、子宮の外に着床して育ってしまう、異所性妊娠(以前は子宮外妊娠と呼んでいました)の場合、突然、お腹の激痛が出現すると、すでにお腹の中に大出血を起こした状態で、命の危険があります。生理がいつもと違って、極端に短い時は、遅くても1週間後には市販の検査薬で妊娠を確かめましょう。