更年期障害って、どんなもの?

更年期障害は季節の変わり目に困っている方が多く、症状は非常に多いです。
更年期障害の分かりやすい指標になるものとして「簡略更年期指数(SMI)」というものがあります。これは更年期症状の有無や程度を把握する指数となるもので、治療の必要性などの判断材料となるものです。10項目あり、内容は次のようなものです。
①顔がほてる
②汗をかきやすい
③腰や手足が冷えやすい
④息切れし、動悸がする
⑤寝つきが悪い、または眠りが浅い
⑥怒りやすく、すぐイライラする
⑦くよくよしたり憂鬱になることがある
⑧頭痛、めまい、吐き気がよくある
⑨疲れやすい
⑩肩こり、腰痛、手足の痛みがある
これで自己採点すると受診(治療)の目安になりますし、10項目の中でどの症状が一番困っているのかなどが分かりやすくなります。そうすると、私としても「これを治してあげたらいいかな」という参考になります。治療すると、すぐに数値が改善される場合もありますので、ぜひ利用されたら良いと思います。

 

更年期障害と年齢との関係は?

「更年期」の定義として、日本人の平均閉経年齢は50-51歳と言われています。その前後の5年間、合わせて10年間を「更年期」と呼んでいます。平均で言うと45-55歳までの期間にもなります。もちろん遅く始まる人もいれば早く始まる人もいますすし、症状の程度にもさまざまで個人差も大きいので、少しでも「更年期障害かもしれない」と思ったら、早めに受診することが更年期を楽にのりこえることにつながると思います。