日帰り手術です。
朝入院し、子宮頸管を拡張し、お昼手術を行なって、夕方には帰宅します。翌日から、普通の生活ができます。
当院ではやみくもに流産手術は勧めません。尿hCG値や胎嚢(たいのう)の大きさ、子宮内の出血(絨毛膜下血腫じゅうもうまくかけっしゅ)の程度によって、流産手術をすべきかどうか、判断します。
一般的には胎嚢の大きさが10㎜以下の場合、原則、自然流産を待機
胎嚢の大きさが30㎜以上の場合、流産手術を勧めます。
なお、胎嚢の大きさが30㎜以内では尿hCG値が高く、子宮内の出血が多い場合は胎嚢が小さくても、流産手術を勧めることがあります。
流産手術は以前は子宮内膜掻爬(そうは)術が主流でしたが、現在は、できるだけ子宮内膜を傷つけないように、胎嚢と絨毛のみを吸引します。しかし、この場合は流産手術後、脱落膜が残り、不正出血が長期間長引くことをご了承ください。
麻酔は静脈麻酔(プロポフォールとソセゴン)と笑気の吸入麻酔の併用をします。鎮痛効果が高く、術後の嘔気や嘔吐もなく、覚醒もスムースです。