妊娠するとお母さんのお腹の中は羊水で満たされます。
赤ちゃんは胎嚢(たいのう)という袋に包まれていますが、胎嚢は卵膜と呼ばれる薄くて強い膜でできていて、その中に浸み出てきた液体(電解質、ブドウ糖、アミノ酸、ホルモンや成長因子、酵素など、さまざまな物質が含まれている体液に近い成分)のことを「羊水」といいます。エコー検査では黒い部分です。

妊娠初期の羊水は、ほとんどがお母さんの血液から作られていますが、妊娠4ヶ月目ごろから、赤ちゃんのおしっこや呼吸器からの成分が増えてきます。赤ちゃんはお腹の中でおしっこをして、その羊水を飲んで、またおしっこをして・・・ということを繰り返しています。赤ちゃんが羊水をうまく飲めなかったり、おしっこが足りなくなったりすると、羊水量のバランスが崩れて、いろいろな病気の原因になったりします。

羊水の役割はとても重要です。お腹への衝撃から守ってくれますし、子宮や赤ちゃんの体温も保たれます。また羊水が十分にあると赤ちゃんが自由に動くこともできます。羊水が少なくなりすぎると、卵膜や子宮と赤ちゃんがくっついてしまって手足が育たなくなることが、非常にまれですが、起こることがあります。また、羊水には肺を育てる作用があります。
重要な役割を担う羊水ですが、羊水は少なくても(羊水過小)多すぎても(羊水過多)よくありません。定期健診などで常に羊水量を確認することが大切です。

※みんなのカルテ「羊水過小と羊水過多」も合わせてご覧ください。