帝王切開術について

麻酔は原則、部分麻酔で、赤ちゃんの泣き声がはっきりとわかる硬膜外麻酔(もしくは脊椎麻酔)を行っています。この硬膜外麻酔で使用したチューブには術後にシュアフューザーを接続して、持続的に鎮痛薬を注入し、術後の疼痛管理に利用しています。全身麻酔を必要とすることはないのですが、万一のため、高性能のベンチレータを有するDatex-Ohmedaオメダ社製のエスティバ7100シリーズ(エスティバコンパクトSE)を設置しております。

些細なことですが、エチコン社から、いつも使用しているバイクリル縫合糸の抗菌タイプ(VICRYL PLUS、PDS PLUS)が販売開始されたことに伴い、当院でも採用することになりました。術後のトラブルを少しでも減らすために努力致します。

エコノミークラス症候群としても知られている下肢の深部静脈血栓の予防として、十分な補液と術後早期の離床が薦められていますが、加えて当院では弾性ストッキングの着用とAVインパルスシステム(ノバメディックス)の装着を行っています。さらに、超ハイリスクの方にはカプロシンの皮下注を準備していますが、今のところ、使用したことはありません。

なお、皮膚切開は従来行われてきた正中縦切開では創部の肥厚性瘢痕(ケロイド)が生じやすく、単に美容的な問題だけでなく、下着と擦れて痛いなど日常生活にも困難をきたすことがあります。当院では生理的な皮膚割線に沿った下腹部横切開(Pfannenstiel's incision)を行った上で、細い合成吸収糸による皮下連続埋没縫合、3MのSteri-Stripによるテーピングを行って、肥厚性瘢痕の予防に努めております。(万一、発症した場合でも治療があります!ご相談ください)。

※ 前回帝王切開分娩の方の今回の分娩様式は原則、予定帝王切開分娩となります。
既往帝王切開分娩の経腟分娩(VBAC)は子宮破裂の恐れがあるため、行っておりません。

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